給与計算の流れ

6月・7月は給与に関する手続きが多い時期です。ところで、給与計算はどのような流れで行われているかご存知でしょうか。今回は給与計算のおおまかな流れを記したいと思います。
給与の支払額は以下の1~4を差し引いて計算します。
1:健康保険・厚生年金
標準報酬月額の等級によって決まります。標準報酬月額には基本給だけでなく、通勤手当等の各種手当も含まれます。具体的な金額は、協会けんぽのホームページに各県ごとの健康保険料額表がありますので、そちらで確認できます。
2:雇用保険料
給与額に雇用保険料率を乗じて計算します。給与額には通勤手当等の各種手当も含まれます。雇用保険料は業種によって異なります。また、役員報酬は雇用保険の対象外となりますので、注意が必要です。
3:源泉所得税
給与等の金額から上記1、2の金額を控除した残額によって決まります。給与等の金額には通勤手当を含みません。具体的な金額は国税庁が出している源泉徴収税額表にて確認できます。税額表は甲欄と乙欄に分かれていますが、扶養控除申告書を提出している人は甲欄、提出していない人は乙欄になります。また、扶養親族等の数は家族構成や障害の有無によって異なります。
4:住民税
市町村役場から特別徴収税額のお知らせが6月頃に届きますので、そこに記載されている金額を控除します。なお、6月分だけは金額が異なりますので、注意が必要です。
以上がおおまかな流れです。最初は難しい部分もあると思いますので、お困りのことがございましたら、当事務所までお問合せ下されば幸いです。

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