年末調整のスマホアプリを使ってみました

早いもので今年も残すところあと2ヶ月となりました。 顧問先の皆様のお手元には、先月の下旬頃より年末調整の書類が届き始めているのではないかと思います。私共も訪問先で年末調整の話題が出始めると1年の終わりを感じ始めます。

早速、今年の年末調整の書類をご覧になられた方は驚かれたと思うのですが、今年の年末調整の申告用紙は昨年までと比べて大変変更点が多く、複雑になっています。

というのも、令和2年は所得税の改正がとても多いんです。 

 ・給与所得控除額、基礎控除額の改定 ・所得金額調整控除の新設

・配偶者や扶養親族等の合計所得金額要件等の見直し

・寡婦控除の適用要件の見直し ・ひとり親控除の新設 等                 が具体的に挙げられます。 これだけ見ても、何のことやらピンとこないかもしれませんが、要するに所得控除を受けるための要件に所得制限が設けられたり、今までの寡婦(夫)控除の不公平感を正すような改正がなされています。

毎年、何十枚と顧問先の従業員さんの申告書を見ている私も、実際書こうと思うと書き方に戸惑うくらい複雑になった印象です。

そこで、この分かりにくい申告書の救世主となる?年末調整アプリとやらを実際に使ってみました。 ダウンロードしてアプリを開くと、質問に回答するという欄があって、自分自身や家族について質問に答えていくことで自分が提出すべき申告書が分かるような仕組みになっています。

自分に必要な申告書が分かれば、あとは新規作成より一つづつ質問に答えたり、必要な情報を入力していけば自ずと年末調整のための申告情報が出来上がっていくこととなります。 基礎データは保存されるので、来年以降は、少し楽になるかもしれませんね。また、寡婦とひとり親など分かりにくい語句に関しては用語の補足も見ることができますが、申告書の裏面の文章をそのまま持ってきているので、ただでさえ分かりづらい文章がスマホで見るには一層読みづらいかなと感じます。

所得制限に引っかかるかどうかとか、配偶者の特別控除額がいくらになるかが自分で手計算しなくても分かるのは便利かもしれませんが、項目の中で一つでも入れ漏れたり、飛ばしてしまうとエラーで先に進めなかったり、入れないといけない情報が結構多いので、気軽に使えるかというとそのハードルは高い印象です。

あくまで、私個人の使用感なので、もし新しいもの好きの方とか、スマホの入力に慣れている方はお試ししてみてはいかがでしょうか?

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