人馬一体とは、今では競馬や乗馬の乗り手と馬が一つになったかのような巧みな団結を見せる時に使われる言葉ですが、元々は平安時代から続く流鏑馬に由来するものだと皆様はご存知でしょうか。
まだ夏の暑さが残る10月の初旬に私は流鏑馬神事の奉納を見に行きました。
流鏑馬といえば、今年の大河ドラマの舞台でもある鎌倉鶴岡八幡宮のものが有名ですが、この時期は秋まつりの一環として各地の神社で流鏑馬神事を見ることができるようです。
とはいえ、今回の流鏑馬神事も新型コロナウイルス感染症の影響で、数年開催が途絶えており、久しぶりの神事とのことでした。
当日流鏑馬デビューのレオンくんは最初のうちは沢山の人に緊張した様子でしたが、何度も慣らし馬をするうちに一体感ある騎乗に変わっていきました。
等間隔に置かれた3枚の的を射貫くたび、花吹雪が舞うのと同時にギャラリーからは大きな歓声が上がりました。
近くで疾走する騎馬と射手の一体感はまさに人馬一体で美しいものです。
射手が騎馬の些細な仕草を感じ取りながら一呼吸、一呼吸、足並みを揃えていくことでこのような美しい騎乗がうまれるのだと思います。
それは、なにも乗馬に限ったことではなく、私たちの業務においてもお客様とお話をしていく中でその気持ちを感じ取り足並みを揃えていくことは大事で、そうでなければ的外れな対応になってしまい、お客様の手助けになるどころか足を引っ張ってしまう結果につながってしまうかもしれません。
そんなことを思いながら騎馬の優しい表情や仕草にもすごく癒されましたので、間近で馬を見る機会があれば、今後も色んな場所を訪れてみたいなと思っています。