日本で一番古墳が多い県をご存知ですか?
歴史を感じさせる京都や奈良なのかなと思ったら兵庫でした。
ちょっと意外じゃないです?
坂の街にある海沿いの駅から案内表示に従って歩いていくと
住宅街の中に突然教科書に出てくる見本のような県最大全長194mの見事な前方後円墳が姿を現します。
眼下に赤司海峡を、対岸に淡路島を望む五色塚古墳(千壺古墳)です。
4世紀後半に造られたとされ、その建造者や埋葬者は不明なんだとか。
上段の周りには2200本もの鰭付円筒埴輪が並んでいます(レプリカですが)。
埴輪というと馬や人の形をしたものが思い浮かびますが、
基本的な埴輪は円筒形で、人の形のものはもう少し後に造られたものだそうです。
古墳の周りに並べられている理由は邪悪なものを寄せ付けないという意味があるらしいです。
この古墳の名前の由来は諸説ありますが葺石を淡路島の五色浜付近から運んだと日本書紀に記述があるそうで
3段に築かれた墳丘のうち、中段及び上段の葺石は淡路島の物らしいので五色浜から名付けられたのが有力でしょうか。
この古墳、登ることができます。
私はここから淡路島に続く明石海峡大橋と海を眺めるのが好きです。
そしてここの後円の中央はパワースポットとしても紹介されています。
中央部分では音が反響するんですよ。
震災後すっかり姿を変えた街並みですが、ここは慣れ親しんだ子どもの頃と変わらない姿のままです。
古墳で古のパワーに触れた後は海のほうに下りて、砂浜を散歩するのが私の定番です。
五色塚古墳:神戸市垂水区五色山4丁目1