穏やかな陽光に春を感じ、「梅林寺」を訪れました。
梅林寺 は九州を代表する厳しい修行道場として知られる古刹で、現在も数名の雲水が修行に励んでおられます。
また、藩主の菩提寺でもある由緒ある寺院です。
禅堂の「金剛窟」の上には立派な鬼瓦が据えられ、境内には粛然とした空気が流れていました。
禅寺らしく、どこもかしこも丁寧に磨き上げられ、その清らかさがひときわ印象に残ります。
寺と塀で区切られた外苑には、約30種・500本もの梅が植えられているそうです。
白やピンク、黄色と色とりどりの花が咲き誇り、なかでもピンクの枝垂れ梅はひときわ人気を集めていました。
運が良ければ花に誘われたメジロの姿も見られるようですが、この日は風が強くその姿を見つけることはできませんでした。
梅が多いから「梅林寺」なのだと思っていましたが、もともとは京都福知山にあった瑞巌寺がこの地に移され、初代藩主の父の法名「梅林院殿」にちなんで名付けられたのだとか。
外苑に植えられているのが桜ではなく梅なのは「桜を見るとどうしても心が弾み、浮かれた気持ちになる。だから梅を植えようと決めた」のだそうです。
いかにも修行の場らしい、静かな覚悟が感じられます。梅の名所として知られていますが、秋の銀杏も綺麗ですよ。
個人的には、黄金色に染まる銀杏の季節のほうが凛とする空気と相まっておすすめかも。
境内には、明治20年に建てられた普段は開かれることのない唐門や、夏目漱石 の句碑もあります。確定申告の真っ最中という一年で最も忙しい時期に、こうして静かな時間を持てたことは収穫でした。
私もまた明日から粛々と申告書を作成して参りましょう。